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WAT 2019女性監督ドキュメンタリー・アニメーションの13本のひとつに選ばせていただいた、韓国作品『花咲く手紙』のカン・ヒジン監督が、デンマークのレジデンスプログラム、ニノコ:ユニバース・アクセラレーター NiNoKo: Universe Acceleratorで顕彰されました。

ニノコ:ユニバース・アクセラレーター NiNoKo: Universe Acceleratorは、デンマークのTAW(アニメーション・ワークショップ)が主宰する4週間のレジデンスプログラムで、若手のアニメーション監督、ゲーム開発者などが新企画を開発するために、日本+スカンジナビア+韓国から各5名のアーティストを選定し、自由で国際的な作業空間を提供するものです。

最終週にはピッチプレゼンテーションがあり、カン・ヒジン監督はドキュメンタリー・アニメーション映画の新企画「May Jeju Day」がThe Sunny Side賞を受賞しました。
Sunny Side of the Docはフランスで開催されるドキュメンタリー映画の映画祭&マーケットで、新プロジェクトのピッチプレゼンテーションもあり、カン・ヒジン監督はそのピッチに招待されます。

MotionGalleryキャンペーンのリワード、カン・ヒジン監督のミニアルバムでも済州島に何度も足を運び、新企画を進めていることが紹介されていました。
新作を日本に紹介できる日が来ることを心待ちにしています。

WAT 2016で「ビトイーン・タイムズ」を上映させてもらった、桑畑かほる監督とマックス・ポーター監督もその後躍進され、「Negative Space」は世界中の映画祭で受賞が続き、米オスカーにもノミネートされました。
WATは、その後に幸運をもたらすのかな・・・と、密かに思っているのです。

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WAT 2019<ヴィジュアルに輝く、女性たち>を応援していただき、誠にありがとうございます!

関西での最終上映となる、Animation Runs! Vol.48 4周年記念特別上映会『WAT 2019 世界のアニメーションシアター』が9月23日に無事終了しました。
6月29日の下北沢トリウッドでの上映開始より3ヶ月間の国内巡回上映の前半が終了いたしました。

Animation Runs!には、WAT新天地の神戸でも9月8日に厳選4作品を上映していただきました
神戸も姫路もカフェギャラリーでの上映で、トークイベントにも力を入れてもらいました。

9月8日の神戸、三宮・サンセイドウギャラリーには、京都のトークでも大好評だった、映画パブリシストの岸野令子さん。

WAT2019神戸のトーク

9月23日の姫路、ブックカフェギャラリーQuiet Holidayには、チェコ語文学・ドイツ語文学翻訳家の島田淳子さん。

WAT2019姫路のトーク

お二人とも、Animation Runs!主宰者の竹中さんの和やかな進行につられ、充実したトークをされたそうです。
観客との距離も近く、皆さんが充実した時間を過ごされたそう。
竹中さんも、観客の反応から女性監督、そしてドキュメンタリー・アニメーション映画への手応えを感じたとのこと。

Animation Runs!の4周年を祝う記念回にWAT 2019を選んでいただき、ありがとうございました。
これからも末永く、竹中さんが直接選ぶ映画を姫路に、そして神戸へと届けられることを願っています。

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9月1日京都・出町座でおこなった、WAT 2019特別トークイベントゲストの映画パブリシスト・岸野令子さんご自身が関わった韓国映画の中から、「生きづらさ」と向き合う女性監督達のエピソードを、映画ライターの岩永久美さんが紹介してくれました

「WAT 2019世界のアニメーションシアター」京都出町座 【2】>
  【男性中心の韓国映画界に現れたチョン・ジェウン監督】
  【韓国の「官製」映画と、その波及効果】

「今、映画館はイベント・ラッシュで、短い時間内にどんな話をされるのかな、と思っていたら、中身のある話をしてくださったので得をしました」、と岩永さん。

岸野令子さんには、9月8日(日)三宮・サンセイドウギャラリーで行う1日限定イベント、Animation Runs! in 神戸『WAT2019 世界のアニメーションシアター』でのトークしていただきます
Animation Runs! in 神戸『WAT2019 世界のアニメーションシアター』>

AnimationRuns!神戸_表


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WAT 2019 女性監督ドキュメンタリーアニメーショントークイベント「”生きづらさ”に挑む、韓国の女性監督」

特別ゲスト:映画パブリシスト、岸野令子さん
聞き手:伊藤裕美(WAT2019主催・オフィスH代表)
開催日時:2019年9月1日(日) 15:50~16:40
場所:京都・出町座

20190901縲・AT2019縲牙イク驥惹サ、蟄舌&繧・IMG_2247岸野令子さんの略歴:映画パブリシスト(広報宣伝、配給)。1997年以来、毎年釜山国際映画祭、全州(チョンジュ)国際映画祭、ソウル国際女性映画際に参加し、韓国映画の動向を見続けています。
主な配給作品-「髪結いの亭主」「永遠なる帝国」「もし、あなたなら~6つの視線」「永遠の語らい」「金子文子と朴烈」
主な宣伝作品-「赤毛のアン」 「子猫をお願い」「ほとりの朔子」「ニッポン国VS泉南石綿村」
主な企画-大阪韓国映画祭、中国映画祭(ホクテンザ)、燃える7時間~ 日韓映画バトル


岸野令子さんのトークノート
韓国映画は「シュリ」「JSA」あたりから1000万人動員を越すメガヒット映画が増え、国内のみならず国際的な脚光を浴びています。
歴史を翻れば、1998年に金大中大統領(当時)が日本文化の開放を決め、「韓国映画は韓国の文化を世界に知らせるツール」であると、積極的に映画振興を政策に取り入れ、制作支援や海外プロモーションに力を入れるようになりました。すでに開校していた韓国映画アカデミーに加え、国立芸術総合学校にも映画科を設置、また各私立大学にも映画演劇学部といった学部が設置されていきます。
商業映画で新人監督が積極的に起用されるようになりますが、ヒットしないと次回作が撮れず、1作だけの監督も増えます。映画祭だけでお蔵入りになる映画も多くあります。
さらに女性の場合は、大学で優秀な成績を納めても監督になるチャンスは男性より少ないのが現状です。
このような背景から、多くの女性監督は独立映画(インディペンデント映画)で作品を発表することとなり、小規模で製作できるドキュメンタリーやアニメーションに女性監督の名前がたくさん並びます。ソウル国際女性映画祭が若い女性監督をサポートして育てていることも女性監督が増えている理由です。

20190901縲・AT2019縲牙イク驥惹サ、蟄舌&繧・IMG_2237

女性監督たちは〈商業映画〉から排除されたがゆえに、自分たちの問題を映画で表現するフェミニズム的な傾向が強くなります。
彼女たちが問題にしたのは儒教的伝統に根ざした家父長制による女性差別です。このテーマの作品は非常に多く、代表的な映画はチョン・ジェウン監督の「子猫をお願い」でしょう。

■ チョン・ジェウン監督「子猫をお願い」(2001年)
商業高校を卒業したての5人の女性たち(19~20才、韓国では数え年)が家庭内に残る家父長制・男子優先の因習、就職や昇進での差別、セクハラ、経済格差など、社会に出てさまざまな生きづらい現実に直面します。この女性たちのその後が、いわば小説「82年生まれ、キム・ジヨン」になるわけです。ある意味で15年後も韓国社会の生きづらさは変わっていないともいえます。
シネマコリア レビュー>

チョン・ジェウン監督は「子猫をお願い」、その後の映画もヒットせず、商業映画がなかなか撮れない状況が続いているそうですが、大学で教鞭を執り、映画祭の審査員などを務めています。監督の映画は叫んだり、喚いたりするシーンがなく、ヨーロッパ映画のような雰囲気を持っており、私は監督の才能に惚れこみました。

独立映画で製作をする場合、女性監督たちは労働組合や女性運動団体と共同で製作するケースがあります。当然、セクハラ、パワハラ、職場の女性差別などをテーマにした作品が増えます。
わたしが注目した女性監督の作品をいくつか紹介しましょう。

■ チミン監督 「2 LINES あるカップルの選択」(2011年)
結婚せず同居生活をはじめたカップル(チミン監督とパートナーのイ・チョルさん)が、妊娠をきっかけに自分たちのこれからを話し合い、出産後の子どもの病気手術の必要から結婚届を出すというセルフドキュメンタリーです。韓国では医療援助を受けるには正式の夫婦でないといけないという制度だったからです。
アニメではありませんが、アニメ的な場面を使ってドキュメンタリーを面白く見せる工夫をしています。
2LINES_DVD表紙_

シネマコリア レビュー『2LINES あるカップルの選択』~新たな形の幸せを求めて模索するふたり>

■ キョンスン監督「レッドマリア それでも女は生きていく」(2011年)
非正規労働者、ホームレス女性、セックスワーカー、結婚移住した女性、元「慰安婦」、介護労働する在日二世など、さまざまな境遇の韓国人女性が取り上げられています。
映画公式サイト>

redhead

チミン監督とキョンスン監督はどちらも姓を名乗らず名前だけにしています。韓国は夫婦別姓ですが、日本と違うのは、女性は男性の家系(族譜)に入れません。すなわち、女性は子供を産む存在であって、結婚しても女性だけ旧姓のまま、子供は男性の姓を名乗ります。家父長的な制度に反対するための“苗字を使わない運動”なのです。

■ オ・ソヨン監督「塩花の日々 希望のバスに乗る」(2012年)
このドキュメンタリーは、本日上映のアニメ「希望のバス、ラブストーリー」(WAT 2019 Bプログラム)と同じ、韓国の巨大造船メーカー韓進重工業の労働争議と一大市民運動となった希望のバス運動のドキュメンタリーです。
韓国ドキュメンタリー「塩花の木々 希望のバスに乗る」上映会の報告> 

■ アオリ監督「私の非情な家」(2013年)
実の父親から性的虐待を受けていた女性の告発を描いたドキュメンタリーで、山形国際ドキュメンタリー映画祭で紹介されました。女性は実父を裁判で訴えましたが、母と妹は父の側に立ち、家族内で孤立してしまいます。
アオリ監督のコメント「私たちの社会では、家族は誰の介入も許さない聖域だ。ドメスティック・バイオレンスをはじめ、あらゆる家庭内の問題が隠蔽されてきた。この問題のあるシステムが確立したのは、家長に強すぎる権限を与えてきた結果だ。そこでは問題解決のための基本的な行動を取ることさえ難しい。家父長制の家庭は小さな王国で、父親がすべてを支配している。この映画は、家庭内の性的虐待はなぜ起こるのか、なぜ阻止することができず、法律も力を持たないのかという問いに対し、独自の、意味ある答えを提示することを目指している」。(山形国際映画祭2015 カタログより

WAT 2019 Aプログラムの「父の部屋」は、監督本人が父親から受けた虐待と父への複雑な感情を描いていますね。

■ チャン・ヒソン監督「和気あいあい」(2005年)
職場のセクハラ問題などを実際のデータなどに基づいて取り上げた作品で、韓国女性労働者協議会とチャン監督の共同製作で、4つのエピソード「初体験」「ミソンの場合」「何があったのか…」「刻舟求剣」からなるオムニバスです。

韓国の人権委員会が製作支援する人権啓発映画にも女性監督が多く登用されています。
チャン・ジェウン監督はオムニバス映画「もし、あなたなら~6つの視線」に「その男、事情あり」で参加しています。単なる啓発ではなく、それぞれの監督が作家性を保持しながら<人権>について考える形態になっており、映画として面白いものになっています。
シネマコリア 岸野さんが「もし、あなたなら~6つの視線」を配給した経緯>

韓国映画が描くテーマも多様化しており、外国人に対する差別、移民労働者などを女性監督も描いています。
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以上韓国の実写映画から女性監督たちの視点や社会との接点が分かる映画を紹介しました。韓国でもアニメーションはもっと個人的なテーマも多いのですが、それでも、日本より社会的な視野を持った作品が多いなと感じています。

■ WAT 2019上映中の「Birth-つむぐいのち」「Birth-おどるいのち」(総合監督:若見ありさ)の感想
私はWAT 2019のAプログラムとBプログラムの日本作品を見て、出産シーンばかりで、もういいと思いました。「出産を秘事ではなく、オープンに家族内や友だち同士で話せるようにしたい」という若見監督の製作意図は支持しますが、出産の前にはセックスがあり、出産後には長い子育てがあります。例えば、チミン監督の「2 LINES あるカップルの選択」では妊娠が分かって、出産そして入籍までチミン監督とパートナーのチョルさんは実によく話し合い、二人で結論を出していきます。それらを抜きにして女性が担う<出産>だけでは、女性と男性の役割分担という古い観念を感じ取ってしまうのです。監督から直接話しを伺ってみたいものです。
Birth-つむぐいのち>
Birth-おどるいのち>

女性監督を取り巻く韓国の社会背景と共に、女性監督たちが日々奮闘する姿を熱く語ってくださった岸野令子さん、ありがとうございました。

映画ライターの岩永久美さんが本レクチャーノートに載っていない、岸野さんが当日話された逸話を紹介しています>https://profile.ameba.jp/ameba/bunchyo3928

WAT 2019 女性監督ドキュメンタリー・アニメーション 公式サイト>
京都・出町座での上映 8月31日~9月13日>

神戸と姫路の1日限定上映
Animation Runs! in 神戸『WAT2019 世界のアニメーションシアター』9月8日(日)>
Animation Runs! vol.48『WAT2019 世界のアニメーションシアター』9月23日(月・祝)>

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WAT 2019 女性監督ドキュメンタリー・アニメーション 
Animation Runs!と共催で開催する巡回第3弾・第4弾
神戸9月8日(日)、姫路9月23日(月祝)のチラシ配布が始まりました!

 第3弾神戸 
Animation Runs! in 神戸 『WAT2019 世界のアニメーションシアター』
9月8日(日) 14:00~(約2時間)
三宮・サンセイドウギャラリー
★WAT 2019より厳選した4本-『ミセス・ロマンス』(韓国)、『フェルーザの夢とともに』(韓国)、『Birth - つむぐいのち』(日本)、『Birth - おどるいのち』(日本)を上映します。
★上映後トークゲスト:映画パブリシスト、岸野令子さん

 第4弾姫路
Animation Runs! 4周年記念企画
Animation Runs! vol.48 『WAT2019 世界のアニメーションシアター』
9月23日(月・祝)
姫路・ブックカフェギャラリーQuiet Holiday
★WAT 2019全13本を上映します。
★トークゲスト:チェコ語文学・ドイツ語文学翻訳家、劇作家、島田淳子さん

WAT 2019上映作品の紹介>
神戸と姫路の詳細はAnimation Runs!のウェブサイトでも発表します> http://himecine.main.jp/ani_run/

Animation Runs! in 神戸 『WAT2019 世界のアニメーションシアター』 チラシ
AnimationRuns!神戸_表

AnimationRuns!神戸_裏

Animation Runs! vol.48 『WAT2019 世界のアニメーションシアター』 チラシ
AnimationRuns!姫路_表

AnimationRuns!姫路_裏


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