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ホワイトテープ、ブラックテープ
BlackTape_05.jpg
©TinDrum Animation-The Animation Workshop

イスラエル出身のウリ&ミシェル・クラノット夫妻の『ホワイトテープ』の所見は2010年のアヌシー国際アニメーション映画祭
1本の白線がパレスチナ人の日常をいとも簡単に壊す、2分の映像。両監督は母国を離れ、オランダ、カナダ、デンマークなどで、イスラエルのパレスチナ占領への抗議の制作を続けています。
『ブラックテープ』は『ホワイトテープ』の続編で、同じくイスラエルの人権団体を支援する短編。
この2本は3部作で、3本目も計画されています。今回は、10年にトリウッドで公開した前作と併せて上映することに。
ウリ&ミシェル・クラノット夫妻の作品では、カナダ国立映画制作庁(NFB)の協力を得た『Hollow Land』は、理想の地を求め、流浪を続ける夫婦の、イスラエル人のディアスポラに重なる。
また滞在を続けるデンマークのアニメーション・ワークショップのアーティストインレジデンスでは、スウェーデンのErik Gandini監督の人種、宗教などを理由とする様々な差別を乗り越え、人類の共存を訴える『Cosmopolitanism』にアニメーション制作で参加。改めて、抽象的だからこそ持つ、アニメーションの力を感じる。なお、クラノット夫妻のアニメーション部分をまとめた『How Long, No Long』は世界のアニメーション映画祭に招待上映、受賞が続いています。
監督夫妻は、母国へのメッセージを込めた『ホワイトテープ』と『ブラックテープ』を日本で見てもらいたいと、WAT 2016に無償で作品を提供してくださいました。




(Otto)-オットー
Otto_EXTRA_STILL_04.png
©Job, Joris & Marieke

WATは新進気鋭監督の新作にもフォーカス。若手重視の国際賞のノミネート/受賞作からも作品を選びました。本作は、Cartoon d'Or(ヨーロッパ・アニメーションのオスカー)の受賞作。
Job, Joris & Mariekeスタジオは、1年に1本のペースでオリジナルのCG短編を制作。設立10年を待たずに『A Single Life』が米オスカーにノミネート。
本作は、空想の少年オットーを介して、内気な少女と不妊に悩む女性それぞれの成長を描いた最新作。前作よりも、わたしの心は動きました。
オランダといえば、ポール・ドリエッセン、ボルゲ・リング、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットといったアート系の名監督やディック・ブルーナの「ミッフィー」、そして実験的なCG映像も知られています。
本作は高度な技術を誇るCGアニメというより、ミッフィーに通じる、こどもにも、大人にも伝わるストーリーテリングが魅力。しかも巧みなカメラワークで、見えないはずのオットーが観客にも見えてくる。
オスカーのノミネート発表時も一緒にいた、監督たちの娘さんのエピソードを作品作りに取り入れるほど家族的なスタジオ。ビデオメッセージからも仲のよさが伝わる、3監督
優しさとウィットあるアニメーションを作り続けてほしいもの。




ちいさな芽
petite pousse making
メーキングより

本作を製作したフランスのFolimage(フォリマージュ)は、日本ならさしずめスタジオジブリ。エデュテインメント(教育+エンタテインメント)へのポリシーを持ち、立体コマ撮りから手書きまで、こども向けTVアニメとファミリー向け長編を作りながら、アート系も大切にするスタジオ。アーティストインレジデンスで、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット、コンスタンティン・ブロンジェットなど、著名な監督たちの国際映画祭デビュー作の制作を支援しています。わたしはフォリマージュの在り方とアニメーションが好きで、フォリマージュの日本の窓口として十数年来のお付き合いがあります。
本作はアーティストインレジデンスの新作の中で最初に目に留まったもの。
黒い砂の上に踊る色彩が美しい。草花から、気ままに色を切り取る少女。色を失った草原に、不思議な種の力を借りた少女が彩りを取り戻す。
一コマを作るのに二重の手間を要す、砂+油彩での表現はコンヴェルサ監督の学生時代の習作以来。十数年を経て実現したオリジナル作品は、自然美への慈しみを感じる佳作に仕上がりました。



サンティアゴ巡礼
Hasta_300_GGsmall.jpg
©Nadasdy Film Sarl-Les Films des Trois Marches-SRG SSR

世界最大規模のアヌシー国際アニメーション映画祭、中興の祖ジャンリュック・ジベラ氏の名を冠した、初監督作品賞受賞。わたしの中でカラーロ監督は本作までノーチェック。本作の初見は正直、さほど強い印象はなかった。
軽妙な音楽、個性的な映像、飄々としたナレーション。
選定に悩むも、日本配給ShortShortsの作品紹介にあった「巡礼路を歩く青年マポが出会った人たちは皆、リュックサックだけでなく、何かを背負っていた…」が引っかかり、再視聴。
イスラム教とキリスト教の文化がせめぎ合った歴史を持つスペイン。世界文化遺産の巡礼路には、熱心なキリスト教徒だけでなく、観光、スポーツ感覚や自己鍛錬、人生のやり直し、巡礼宿を泊まり歩く人と、様々な目的が行き交う。ヨーロッパの緊張を高める、ジハード(聖戦)のために銃を持つ過激な若者たちと、サンティアゴ巡礼者との温度差に興味。社会的視点を持つアニメーションとしてセレクト。
監督からビデオメッセージをもらえなかったのが心残り。

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WAT2016 | コメント(0) | トラックバック(0)
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