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アフガニスタン ― 戦場の友情
FilmMaker_CavHiromi3.jpg
デンマーク、コペンハーゲンのFilmMakerでブゥーロン監督と共に(2016年7月)。

Cartoon d'Or(ヨーロッパ・アニメーションのオスカー)ノミネート。将来が嘱望される、デンマークの若手監督。
アフガニスタンに派遣されたデンマークの平和維持軍の実話に基づくというので、制作プロデューサーに連絡。
デンマーク兵とアフガン官憲、言葉が通じない者たちの息詰まるコンタクトや銃撃戦に引き込まれる。観客もアフガニスタン警察署長の言葉を“通訳”を介してしか理解できないという演出も妙味。
紛争地のリアリティを求める手書きアニメーション。アヘンの原料であるケシの赤い花と流血が哀しい相関をなす。不毛な民族・宗教対立が市井の人々を苦しめる。監督は白黒の決着を付けず、対立の不条理を際立たせた。
コミック・ブックの原作、作画やシリーズ編集を手掛けるブゥーロン監督は、ご多分に漏れず“日本マンガ”のファン。
日本での上映を喜んでくれて、ビデオメッセージにも快く応じてくれました



真逆のふたり
HeadoverHeels_2.jpg
©National Film & Television School

Cartoon d'Or(ヨーロッパ・アニメーションのオスカー)の受賞作。どこで最初に見たのか思い出せないけれど、印象に残っている。
いつか日本で劇場公開したいと心に決めた一作。
学生もプロも、短編作家は有名映画祭で名を馳せ、次のステップへ進むことを夢みる。世界のいたる所に映画祭がある昨今ながら、気に入った秀作に1年に1本でも出会えれば、ラッキー。本作に出会えて、本当に幸運でした。
天井と床に分かれて暮らす夫婦という設定が可笑しい。俳優が演じてもいいが、やはりアニメーション。
身も心も離れたように見える夫と妻を繋ぐのが、バレーを踊る若かりし頃の妻の写真。その写真だけは“自分の目線”に合わせたい二人。トゥシューズが離れた心を再び通わせても、最後まで真逆な生活空間。
男女の間の機微を知る、小粋な短編が学生作品なのには驚く。
昨秋、NFTS(英国国立フィルム映画学校)レッカート監督に上映打診をしたが回答なし。諦めて「9本のセレクション」で準備を進めていた頃、監督から「日本で是非上映したい」と申し出。協力的な監督のおかげで、とんとん拍子に事が運び、念願の上映に至った、WAT 2016の10本目の作品。忘れられない一作になりました。




触感のダンス
触感のダンス
©2014 Folimage Studio-La Fabrique-Nadasdy Film

本作もフランスのFolimage(フォリマージュ)のアーティストインレジデンス作品。フォリマージュの新作視聴が初見。
セリフのないアニメーションは数多ありますが、アニメーション本来の“動きでなにかを伝える力”にダンスの魅力が加わり、「日本で公開したいリスト」に。
その後、第18回文化庁メディア芸術祭の優秀賞受賞。フランス的なアート系アニメーションながら、初見から日本のお客さま好みだろうという予感。
聴覚障害の女の子と共に育ったエムボティマロロ監督の実体験が、恋人たちの体全体を使うコミュニケーションに説得力を与え、事故に遭っても携帯電話で助けを求められない緊迫感を高める。
手描きのアニメーション技とサウンド効果の使い方はフランスの長編アニメーション制作仕込み。
日本のアニメーターには本作は「日本的に」見えるそう。日本のリミテッドアニメと呼ばれるコマ落ちに共通なのだとか。エムボティマロロ監督は日本アニメのオタクでもなく、本作のアニメーション表現を突き詰めたら、そこに至ったとか。日本から遠く離れても、アニメーターに通じるものがあるようでおもしろいですね。
アフリカ系、フランス生まれフランス育ちの監督。ヒップホップダンスで鍛えたリズム感、アートセンスにも磨きをかけて、独自の世界観を突き詰めてほしいもの。



ギーダ
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フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭でJean-Luc Xiberras賞(初監督作品賞)受賞


本作との出会いは2014年のリオデジャネイロ。南米最大規模のアニメーション映画祭、Anima Mundi(アニマムンディ)の初日。
水彩の筆が冴える背景とディズニースタジオ仕込みの流麗なアニメーション。アニメには珍しい“中年女性が主人公のストーリー”にも響くものがありました。
アニマムンディの共同フェスティバルディレクターのセザール・コエーリョさんが紹介してくれたウルベス監督は、華奢な体格ながら、しっかりと生きてきた自信を醸す女性。静かな話しぶりが、ブラジル=賑やかなサンバという先入観を打ち消す。
わたしと同世代の女性が幼い頃の夢を思い返し、ためらいながらも、一歩を軽やかに踏み出す。ギーダに共感する人が日本にもたくさんいるだろう・・・、「いつか日本で公開したい」という、わたしの夢も叶う
絵本執筆の多忙な中でも、権利処理や素材提供に協力してくれて、ビデオメッセージを送ってくれたロザーナさん。“絵を描くこと”が大好きな彼女のファンは日本でも増えることでしょう




ビトイーン・タイムズ
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本作の背景模型と桑畑監督 tampen.jpより

前作『サムシングレフト・サムシングテイクン(SLST)』に爆笑したのは、2011年のアヌシー国際アニメーション映画祭の大劇場。
おとぼけカップルが殺人鬼に襲われる!という大妄想。キッチュな手作り感。映画センスの将来性も感じました。同年の秋、トリウッドで日本公開。
完成間もない本作を14年初夏に見た印象は「意外!」。しかし、繰り返し観ると、桑畑・ポーター両監督の持ち味の深まりが見えてきた・・・。
CGのキャラクターと背景の模型を合成させた映像へのこだわり。制作中に試行錯誤したというストーリーは軽妙さを残しつつ、深みを増しています。
新境地を創り出そうとする二人を応援したくて、WAT上映決定。
国際配給は旧知のドイツ人。「LOVEをテーマにした作品を」と問い合わせたのに、本作が候補に入っていない・・・わたしにはLOVEそのものなのに。自分探しを続ける“わたし”への愛の物語。
ビデオメッセージでも仲のよい桑畑・ポーター両監督。緊張しながら「よろしくお願いします」と、苦手な日本語で言ってくれたポーターさん、ありがとう!
本作は世界の映画祭を一巡し、両監督は今年6月からフランスに移り、次回作に取り組まれます。両監督をこれからも応援します。

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WAT2016 | コメント(0) | トラックバック(0)
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